中国留学特集No.2 中国留学の時期と人民元切り上げ問題

人民元切り上げが与える中国留学への影響

中国人民元の切り上げに関するうわさやニュースをよく耳にするようになりました。すでに2005年度には予告なく突然人民元の切り上げが一部行われました。しかし人民元元の切り上げが起こるとどうなるのかあまりよく分かっておられない方も多いでしょう。
ここでは人民元の切り上げとはどういうことか、また切り上げが行われると中国留学にどのような影響が出るのか解説したいと思います。中国留学の時期をお考え中の方はぜひ参考にしてみてください。

人民元の切り上げとは?

人民元の切り上げとは元高(=ドル安、円安)になることです。つまり1元=13円だったものが1元=13.5円になるように1元を手に入れるのに13円必要だったものが13.5円なり、元が高くなるのです。

『人民元が米ドルに対して2%の切り上げを行った』というのは1ドル=8.27元だったとすると1ドル=8.27×0.98(98%)=8.10元になるという事です。つまり1ドルで8.27元もらえていたものが8.10元しかもらえなくなり、元が高くなったことになります。

中国留学への影響

中国の学校の学費、寮費は物価上昇に合わせて、または留学生から人気が出てきて値段を上げても需要があるからという理由で値上げをする事があっても、為替を理由にあげる事はありませんでした。

しかし今後は物価や需要供給のバランスだけではなく為替変動(元の切り上げを含む)を理由に値上げする事が必然となってきます。

その理由は中国の学校は学費、寮費は米ドルで提示しているからです。中国は1994年以降1ドル=8.27元と人民元と米ドルを連動させ固定相場にしていました。しかし今後人民元が変動相場制になったり、切り上げが行われると値上げを行わなければ学校の収入が減ってしまう事になります。

例えば、学費が1年2,000ドルの学校は今までは1ドル=8.27元だから
2,000×8.27=16,540元
の収入がありましたが
2005年に人民元は米ドルに対して2%の切り上げを行ったので1ドル=8.10元になっています。これでは同じ2,000ドルでは
2,000×8.10=16,200元
の収入しかありません。

中国は経済力を急速につけ、発展国の仲間入りどころか、世界トップのアメリカを越す勢いになってきており、各国からの人民元切り上げに対するプレッシャーが強くなっています。特にアメリカは中国に対して貿易赤字額が膨れ上げる一方なので人民元切り上げに対する強いプレッシャーを今後もかけ続けることは間違いありません。

中国留学の時期

中国の物価は上がり続けていますし、人民元の切り上げも必ずまだまだ行われます。そのため中国留学にかかる費用は上がることはあっても落ちる事は考えられません。

また、中国政府は世界の市場に影響力を与えるために人民元の切り上げなどを前置きもなく突然発表する傾向があります。

このことを考えると、中国留学に興味がある人は早めに行く事をお勧めします。思い立つ日が吉日です。どうせ留学するなら留学費用が安くできるうちに行きましょう!!


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