ステップNo.2 中国留学を生かす就職転職活動
陥りがちな過ち

中国留学経験を活かせる就職活動・転職活動にするためには

ここでは私の就職活動を社会人になって振り返って思う事を書きたいと思います。

中国留学を終え帰国した私は、中国留学の熱い思いが冷めぬまま就職活動に突入しました。
もちろん一番のアピールポイントは中国留学の成果です。

当時私は、海外での生活経験、外国人との交流体験を生かして、中国語や英語が生かせる旅行業者を目指しました。

当時旅行業界は特に女性に人気があり、就職希望ランキングの上位に位置していました。ふたを開けてみれば、中国のみならずアメリカ、ヨーロッパを短期、長期を合わせて多くの人が留学経験。結果は全敗。しかし書類審査で落とされることは少なく、多くの会社の面接を受けました。

なぜでしょう?

当時私は、一生懸命自己アピールしましたし、ディベート等では司会も積極的に務めたりしました。中国語力にも誰にも負けない自信がありましたし、中国人ともがっつり交流したので文化の違いを乗り越えて、外国の人と上手く交流していく自信もありました。

日本人とばかりつるんでおり、中国人の友達もいないのに、『国際交流をしてきた』事をアピールするライバルたちを見て、スーパーのレジの人とのやり取りぐらいで国際交流と言えるのかと、腹が立ち、そして面接官に偽物留学者たちと違い、自分の頑張りをどうすれば分かってもらえるのか、またなんで分かってもらえないのか考え続けました。

こういうパターンは私のみならず多くの留学経験者が陥りやすい過ちです。
私の何が悪かったか、あなたは分かりますか?

今思うと、そもそも留学経験、語学を生かしたいから旅行業界という考え、そして志望動機、要は全て駄目だったんです。

思い通りの成果が上がるほど、自分に自信があるほど、ネタがあるから自分の頑張りを熱く語る事に力が入ってしまいがちです。これは私のみならず多くの人がそうなりやすいのでご注意下さい!!

せっかく旅行業界の話をしたので、ここでは旅行業界を例に説明したいと思います。

まず、相手(旅行会社)の立場、仕事内容をよ~く考えて見て下さい。

会社としては、留学経験があったに越したことないですが、より多くお客様にツアー、航空券、宿の販売をしてくれる人がほしいのです。確かに海外にも支店があったりします。でもそこでの勤務はほんの少数です。大半は日本国内勤務です。

例えば、私がもし運よく採用されて、学校の修学旅行担当の営業になっていたらどうでしょう?学校の先生から中国の事を聞かれても実体験を生かして魅力的に説明できるでしょう。

ただ、来る日も来る日も担当エリアの学校まわりです。中国語!?そんなもの生かす機会なんてありません。学校の先生に中国語で説明しても聞き取れませんから(笑)

要は、私のような人をとっても思いと現実の違いですぐに辞めてしまうのは面接担当者は分かっているから何社面接に行って、どんなに熱く語っても内定までたどり着けなかったのです。

こんな私よりも、例えば、ある美人の女性が、『私は容姿端麗です。これを生かして、お店の外でパンフレットを見ている人に最高の笑顔を送って、一人でも多くの人にお店の中に入ってきていただいて、迷っている点、不安点を解消して販売につなげるように頑張りたいです。』

こんなアピールされたら、自分で自分を美人なんて謙虚さが足らないとは思いつも、何社からも内定が頂けるのではないかと思います。たとえ、彼女が海外に一度も行ったことがなかったとしてもです。

つまり、私よりこの架空の女性の方が、旅行業界が求めている人材、仕事内容をよく理解しており、的を得たアピールになっているんです。

私は、本気で旅行業界を志望しておりましたが、今となってみれば何かの間違いで内定が出なくてよかったと思います。私は、実際に中国語がすぐに使える仕事につきましたが、私の理想も中国語を使って仕事しているかっこいい自分をイメージしていました。

中国留学経験を活かせる就職活動・転職活動を成功させるためには、相手(あなたの希望業界)のニーズ、仕事の実態をしっかり把握する事が1つのポイントになると思います。


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目次 :就職転職


ステップNo.1 中国留学前に
ステップNo.2 中国留学を生かす就職・転職活動
ステップNo.3 就職・転職情報

スキルアップにつながる中国留学>>陥りがちな過ち